i-PROのAIカメラとは?AI動体検知・プライバシーガード・自動追尾など、できることと選び方
i-PRO(旧パナソニック)のAIカメラは、カメラ本体の中でAIが映像を解析し、人・車両・二輪車の検知や、顔へのモザイク、特定の音の識別などを行うネットワークカメラです。AIの機能は「AIアプリケーション」としてカメラに入れて使う仕組みで、機種によって使える機能や入れられる数が違います。
このページでは、i-PROのAIカメラでできること、AIアプリケーションの考え方、主な機種と選び方を順に整理します。
i-PROのAIカメラでできること

- AI動体検知(WV-XAE200WUX)…映像の中の人・車両・二輪車を見分けて検知します。木の揺れや光の変化のような「動き」だけで反応する従来の動体検知より、知らせたい対象にしぼれます。
- AI現場学習…現場ならではの対象(たとえばフォークリフトなど)を追加で学習させ、誤った検知や見逃しを減らします。新しいXシリーズにはあらかじめ入っています。
- AIプライバシーガード(WV-XAE201WUX)…映っている人の顔や全身にモザイクをかけます。人を映すことに配慮が要る場所で役立ちます。
- AI音識別…銃声・悲鳴・クラクション・ガラスが割れる音を聞き分けます(対応機種のみ)。
- AI自動追尾…旋回・ズームするPTZカメラの一部機種で、人や車両を検知すると自動で追いかけます。
- 属性識別・混雑検知…一部の機種では、人物や車両の特徴の識別や、混み具合の検知にも対応します。
「AIアプリケーション」という仕組み
i-PROのAIカメラは、使いたいAIの機能を「AIアプリケーション」としてカメラに入れて使います。1台に入れられる数は機種で決まっていて、たとえば当社で扱う機種では、WV-S15301-Z1LN は最大3個、WV-X22300-V3L は最大9個です。
「人の検知もしたいし、顔にモザイクもかけたい」のように複数の機能を使う場合は、入れられる数に余裕のある機種を選びます。どのAIアプリケーションに対応しているかは、各機種の仕様表で確認できます。
i-PROのAIカメラの主な機種
- WV-X22300-V3L…ドーム型。AIアプリケーションを最大9個まで追加でき、AI現場学習があらかじめ入っています。
- WV-S15301-Z1LN…屋外用。光学10倍ズームと赤外線LEDを備え、AIアプリケーションを最大3個まで追加できます。
- WV-S65340-Z2N…屋外用PTZ。光学21倍ズームとAI自動追尾を備えています。
- WV-X67300-Z4L3…屋外用PTZ(耐重塩害モデル)。光学40倍ズームで、AI動体検知・人物属性識別・車両属性識別・混雑検知に対応します。
- WV-S2136LUX…屋内用ドーム。最大144 dBのダイナミックレンジとAI音識別に対応します。
そのほかの機種はi-PRO(旧Panasonic)監視カメラ 製品一覧からご覧いただけます。
i-PROのAIカメラの選び方
- 何を知りたいか…人の侵入を知りたいのか、車の出入りを数えたいのか、顔を隠して記録したいのか。目的で必要なAIアプリケーションが決まります。
- 入れるAIアプリケーションの数…複数の機能を使うなら、入れられる数に余裕のある機種を選びます。
- 設置場所と画角…屋内か屋外か、広く映すのか遠くを追うのか。固定カメラかPTZカメラかもここで決まります。
- 知らせ方と記録…検知したときに誰に、どこへ知らせるか。録画機や監視ソフトとの組み合わせも合わせて決めます。
AXISのAIとの違い
AXISのAIカメラでは、人・車両を見分ける「AXIS Object Analytics」が対応機種にあらかじめ入っていて、エリア侵入やライン横切りなどの使い方を選んで設定します。i-PROは、使いたい機能をAIアプリケーションとして入れる考え方です。どちらが合うかは、使いたい機能と、すでにお使いのカメラ・録画の仕組みで変わります。AXISについてはAXISのAIカメラとは?で解説しています。
よくある質問
Q. 今あるi-PROのカメラに、AIの機能を後から入れられますか?
A. AIアプリケーションに対応した機種であれば、後から追加できます。対応していない機種では、AIの機能を使うためにカメラの入れ替えが必要です。型番をお知らせいただければお調べします。
Q. パナソニック時代のカメラでもAIは使えますか?
A. i-PROは、パナソニックの監視カメラ事業を引き継いだ会社です。パナソニックブランドの機種にも、AIアプリケーションに対応するものとしないものがあり、型番で確認できます。お使いの機種はパナソニック 監視カメラ 製品一覧からもお探しいただけます。
Q. 人の顔が映ることが心配です。
A. AIプライバシーガードを使うと、映っている人の顔や全身にモザイクをかけて記録できます。掲示など運用の考え方は監視カメラと個人情報保護法もあわせてご覧ください。
まとめ
i-PROのAIカメラは、使いたいAIの機能をAIアプリケーションとして入れて使います。何を検知したいか、いくつ機能を使うか、どこに付けるかの順に考えると、機種を選びやすくなります。機種選定から設置、保守までご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

