システム解説

監視カメラの録画容量・録画時間の計算方法|台数・画質・日数からハードディスクを決める

監視カメラの録画容量・録画時間の計算方法|台数・画質・日数からハードディスクを決める

監視カメラの録画に必要な容量は、ビットレート(1秒あたりのデータ量)×録画する秒数×台数で計算できます。たとえば、1台あたり4Mbpsのカメラを1日24時間録画すると、1日で約43GBになります。10台を30日分残すなら、約13TBが目安です。

このページでは、計算のしかたと、容量を左右する要素、計算どおりにいかないときの注意点を整理します。

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計算式

監視カメラの録画容量の計算式と計算例

必要な容量(GB)= ビットレート(Mbps)× 3,600 × 1日の録画時間(時間)× 日数 × 台数 ÷ 8 ÷ 1,000

  • ビットレートの単位はメガ「ビット」、容量の単位はギガ「バイト」です。8ビット=1バイトなので、8で割ります。
  • 1,000で割ってメガバイトをギガバイトに直します。

計算例

条件1日あたり(1台)30日・10台
1Mbps・24時間約10.8GB約3.2TB
2Mbps・24時間約21.6GB約6.5TB
4Mbps・24時間約43.2GB約13.0TB
8Mbps・24時間約86.4GB約25.9TB
4Mbps・12時間約21.6GB約6.5TB

ここでのビットレートは計算のための例です。実際の値は、カメラの機種、解像度、フレームレート、圧縮方式、映すものの動きの多さで変わります。

容量を左右する5つの要素

  1. 解像度…高精細になるほどデータが増えます。
  2. フレームレート…1秒あたりのコマ数。コマ数を減らすとデータは減りますが、速い動きが分かりにくくなります。
  3. 圧縮方式…H.265はH.264より少ないデータで記録できる方式です。録画機とカメラの両方が対応している必要があります。
  4. 映すものの動き…人や車の出入りが多い場所、木々が揺れる屋外などは、データが増えやすくなります。
  5. 録画のしかた…常時録画か、動きがあったときだけ録画するか。動き検知の録画は容量を減らせますが、肝心の瞬間が残らないことがあります。

計算どおりにいかないときの注意

  • ハードディスクの表示容量と、使える容量は違う…「4TB」のディスクでも、パソコンや録画機で表示される容量は少なくなります。
  • RAIDを組むと、使える容量が減る…故障に備えて同じデータを2台に書くRAID1では、使える容量はおよそ半分になります。
  • 夜の赤外線映像はデータが増えることがある…暗い映像のノイズで、日中より増える場合があります。
  • 余裕を見る…計算ぎりぎりではなく、余裕を持たせた容量を選びます。

「何日残せるか」は実機で確かめる

いま使っている録画機で何日分残っているかは、録画の一覧でいちばん古い映像の日付を見ると分かります。計算と実際がずれていないか、点検のときに確かめておくと安心です。何日残すべきかの考え方は監視映像は何日残せる?、1年以上の長期保存は監視カメラの長期録画・長期保存で解説しています。

容量を増やしたいとき

  • ハードディスクを大きなものに替える、台数を増やす
  • 重要でないカメラの画質やコマ数を下げる
  • 録画機を、ハードディスクを多く積める機種にする

録画機の例として、DS-4220B UHD(4ベイ)やDS-2205B UHD(2ベイ)があります。

1台あたりの早見表

ビットレートごとの、カメラ1台・24時間録画の容量です(計算式どおりの値)。

ビットレート1日7日30日
1Mbps約10.8GB約76GB約324GB
2Mbps約21.6GB約151GB約648GB
4Mbps約43.2GB約302GB約1.3TB
6Mbps約64.8GB約454GB約1.9TB
8Mbps約86.4GB約605GB約2.6TB

台数分を掛けると、必要な容量の目安になります。

録画時間(何日残せるか)を逆算する

今の録画機で何日残せるかは、次の式で逆算できます。

残せる日数 = 使える容量(GB)÷(1台1日あたりの容量(GB)× 台数)

たとえば、使える容量が8TB(8,000GB)、4Mbpsのカメラが8台なら、1日あたり約345.6GB(43.2GB×8台)なので、8,000÷345.6で約23日です。

録画機とハードディスクの選び方

  • 監視用のハードディスク…24時間書き込み続ける使い方を想定した製品を選びます。
  • ベイ数…ハードディスクを何台入れられるか。将来の増設や、故障に備えたRAIDの構成に関わります。
  • 対応容量…録画機ごとに、使えるハードディスクの容量に上限があります。
  • 余裕…カメラの追加や画質の変更に備え、計算より余裕を持たせます。

H.265と動き検知で容量を減らす

H.265は、H.264より少ないデータで同じくらいの画質を記録できる圧縮方式です。カメラと録画機の両方が対応していれば、同じ容量でより長く残せます。動きがあったときだけ録画する設定も容量を減らせますが、重要な場所は常時録画にして、それ以外の場所で使い分けるのが確実です。

台数・日数別の早見表(4Mbpsの場合)

1台あたり4Mbps・24時間録画で計算した、必要な容量の目安です。

台数14日30日60日90日
4台約2.4TB約5.2TB約10.4TB約15.6TB
8台約4.8TB約10.4TB約20.7TB約31.1TB
16台約9.7TB約20.7TB約41.5TB約62.2TB
32台約19.4TB約41.5TB約82.9TB約124.4TB

ここに、RAIDで減る分と余裕の分を足して、ハードディスクの構成を決めます。

計算例:工場で16台・60日残したい場合

  1. 1台のビットレートを4Mbpsとすると、1台1日あたり約43.2GB
  2. 16台で1日あたり約691GB
  3. 60日で約41.5TB
  4. 故障に備えてRAIDを組み、余裕も持たせると、使える容量で50TB前後を目安に構成を考えます

台数がさらに多い場合や、90日以上残したい場合は、録画機を複数台に分けたり、長期保存の方法を組み合わせたりします。1年以上の保存は監視カメラの長期録画・長期保存で解説しています。

重要な映像はRAID6も検討する

方式故障に耐えられる台数使える容量の目安
RAID11台(2台で同じ内容を記録)全体の約半分
RAID51台までハードディスク1台分を除いた容量
RAID62台までハードディスク2台分を除いた容量

RAID6は使える容量が減るぶん、2台が続けて故障しても録画データを守れます。1年保管のように映像を途切れさせたくない現場では、RAID6と、ハードディスクの計画的な交換を組み合わせるのがおすすめです。考え方は監視カメラの保守契約とはで解説しています。

よくある質問

Q. カメラのビットレートはどこで分かりますか?
A. カメラや録画機の設定画面で確認できます。分からない場合は、カメラの型番と解像度・コマ数の設定をお知らせください。

Q. 4K(800万画素)のカメラにすると、容量は何倍になりますか?
A. 解像度だけで単純に決まらず、圧縮方式やコマ数、映すものでも変わります。設定したビットレートで計算します。

Q. 録画機が古く、大きなハードディスクを認識しません。
A. 録画機によって、対応するハードディスクの容量に上限があります。交換用のハードディスクの選び方は監視カメラのレコーダーが故障したら?をご覧ください。

Q. 30日分残したいのですが、何TB必要ですか?
A. カメラのビットレートと台数で決まります。たとえば4Mbpsのカメラ10台なら約13TBです。RAIDを組む場合や余裕を持たせる分を足して選びます。

Q. 録画日数が急に短くなりました。
A. 画質の設定変更、カメラの追加、夜間の映像のデータ量の増加、ハードディスクの不調などが考えられます。録画機の設定とハードディスクの状態を確認します。

Q. 動きがあったときだけ録画すると、どのくらい減りますか?
A. 映す場所の動きの多さで大きく変わるため、一律には言えません。人の出入りが少ない場所ほど減らせます。重要な場所は常時録画にして、それ以外で使い分けます。

Q. クラウド録画の容量はどう考えますか?
A. クラウド録画は、保存日数や画質ごとの料金プランで決まることが多く、カメラから送り続ける上りの回線の太さも必要になります。台数が多い場合は、録画機での録画と比べて検討します。

まとめ

監視カメラの録画容量は、ビットレート×秒数×台数で計算し、RAIDや余裕の分を足して決めます。何日残すかを先に決め、計算と実機の両方で確かめましょう。法人の導入全体の進め方は法人の監視カメラ導入ガイドにまとめています。容量の計算から録画機の選定まで、お気軽にお問い合わせください。

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