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内部不正・情報漏洩対策の監視カメラ|入退室管理と組み合わせて「誰が・いつ」を残す

内部不正・情報漏洩対策の監視カメラ|入退室管理と組み合わせて「誰が・いつ」を残す

内部不正や情報漏洩の対策で監視カメラが役立つのは、「誰が・いつ・どこに入ったか」を映像で残し、不正をしにくくすることです。カメラだけでは「誰か」までは分からないことがあります。入退室管理(カード・暗証番号・生体認証など)の記録と組み合わせると、記録と映像を照らし合わせて確認できます。

このページでは、内部不正・情報漏洩の対策としてカメラをどこに付けるか、入退室管理とどう組み合わせるか、映像そのものを漏らさないための注意点を整理します。

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カメラが果たす3つの役割

  • 抑止…見られている・記録されていると分かることで、不正をしにくくする
  • 記録…何かあったときに、いつ・誰が・何をしたかを確かめる
  • 早期発見…ふだんと違う時間帯の出入りなどに気づくきっかけにする

カメラは不正を物理的に止める装置ではありません。入退室管理やデータへのアクセス権限、持ち出しのルールなど、ほかの対策と組み合わせて効果が出ます。

入退室管理と組み合わせる

入退室管理の記録とカメラ映像を時刻で照らし合わせる仕組み

入退室管理の記録には「このカードで、何時何分に扉が開いた」が残ります。カメラの映像には「実際に誰が、何人で通ったか」が残ります。両方をそろえると、次のような確認ができます。

  • カードを使った本人が、実際に入ったのか
  • 1回の解錠で複数人が入る「共連れ」がなかったか
  • 夜間・休日など、ふだんと違う時間帯の出入り

照らし合わせるためには、入退室管理の機器と録画機の時刻をそろえておくことが欠かせません。時刻がずれていると、記録と映像を突き合わせられません。時刻の扱いは監視カメラの映像を証拠として残すにはで解説しています。

カメラを付ける場所

場所映したいもの
サーバー室・ネットワーク機器室出入りした人。ラックの前の作業
書類保管庫・金庫室出入りした人と、持ち出しの様子
個人情報を扱う部署の出入口出入りした人と時刻
通用口・搬出口持ち出しの経路
複合機・シュレッダーの周辺大量の印刷や持ち出しの有無(画面や書類の中身が映らない向きで)

映像そのものを漏らさないために

情報漏洩の対策で付けたカメラが、新たな漏洩のもとになっては意味がありません。

  • 画面や書類の中身を映さない…パソコンの画面や書類を大きく映す向きにすると、映像に機密情報が残ります。人の動きが分かる向きにします。
  • 映像を見られる人を限定する…録画機や管理ソフトの利用者を分け、権限を絞ります。
  • 書き出しの手順を決める…誰が、いつ、どの映像を書き出したかを記録します。
  • 録画機を守る…録画機は鍵のかかる場所に置き、インターネットにそのまま公開しない構成にします。

従業員が映るカメラの社内ルールの作り方は職場に監視カメラを付けるときをご覧ください。

少ない台数から始める場合

サーバー室や保管庫の出入口など、守りたい場所が限られている場合は、数台のカメラと録画機から始め、あとから台数を増やす方法があります。たとえば録画機「DIGISTOR(R.O.D)」のDS-2205B UHDは、標準5台から最大20台まで登録台数を増やせます。

IPAのガイドラインと、カメラの役割

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は、「組織における内部不正防止ガイドライン」を公開しています(第5版は2022年4月公開)。ガイドラインは、状況的犯罪予防の考え方にもとづく5つの基本原則で対策を整理しています。

基本原則カメラとの関係
犯行を難しくする(やりにくくする)入退室管理と組み合わせ、入れる人を絞る
捕まるリスクを高める(やると見つかる)出入りや作業を映像で記録する。カメラの存在を知らせる
犯行の見返りを減らす(割に合わない)重要な情報や物を、カメラと入退室管理で守られた場所に置く
犯行の誘因を減らす(その気にさせない)公平な運用と、目的の説明
犯罪の弁明をさせない(言い訳させない)ルールを定めて周知する

監視カメラが特に役立つのは「捕まるリスクを高める」です。記録されていると分かっていることが、抑止につながります。

内部不正の典型と、押さえる場所

起こりうること押さえる場所
書類・記録媒体の持ち出し保管庫の出入口、通用口・搬出口
機器の不正な操作・持ち出しサーバー室のラックの前と出入口
現金・在庫の着服金庫まわり、倉庫の出入口
退職前の大量の持ち出しふだんと違う時間帯の出入りを記録と映像で確認

入退室管理とカメラを連携させる3つの段階

  1. 時刻で照らし合わせる…入退室の記録と録画を、それぞれのシステムで時刻を合わせて確認します。機器を選ばず始められます。
  2. 出来事に印を付ける…入退室の記録(扉が開いた、カードが認められなかったなど)に合わせて、録画に目印を付けたり通知を出したりします。対応している機器の組み合わせが必要です。
  3. 1つの画面で管理する…入退室管理と監視カメラを、管理システムでまとめて扱います。台数や拠点が多い場合に向いています(監視カメラの管理システム(VMS)とは)。

情報を扱う部屋のカメラ配置の例

情報を扱う部屋(サーバー室、書類保管庫、個人情報を扱う部署など)では、次のように役割を分けて配置します。

カメラ位置と向き映すもの
出入口のカメラ扉の内側から、入ってくる人の顔に向ける誰が入ったか
室内のカメラ部屋の奥の高い位置から、全体を見渡す室内での動き
ラック・保管棚のカメララックや棚の前の通路を映す(画面や書類の中身は映さない)機器や保管物に触れた様子
通用口・搬出口のカメラ外に出る経路持ち出しの経路

持ち出しに気づくための運用

  • ふだんと違う時間帯の出入りを確認する…夜間・休日の入退室の記録を定期的に見て、気になるものは映像で確認します。
  • 通知を使う…決めた時間帯に扉が開いたとき、または人を検知したときに、担当者へ知らせる設定にします。
  • 記録と映像を定期的に照らし合わせる…何もないときでも抜き取りで確認すると、時刻のずれや録画の抜けにも早く気づけます。
  • 確認したことを記録する…いつ、誰が、何を確認したかを残します。確認する側の行動も記録に残ることが、運用の信頼につながります。

よくある質問

Q. カメラだけで内部不正は防げますか?
A. カメラは抑止と記録の役割です。入退室管理、データへのアクセス権限、持ち出しのルールなどと組み合わせて対策します。

Q. 入退室管理のメーカーとカメラのメーカーが違っても使えますか?
A. 記録と映像を時刻で照らし合わせる使い方であれば、メーカーが違っても運用できます。システム同士を連携させたい場合は、対応状況を機種ごとに確認します。

Q. 映像は何日残せばよいですか?
A. 不正は発覚までに時間がかかることがあるため、気づくまでの期間から逆算して決めます。考え方は監視映像は何日残せる?をご覧ください。

Q. 退職者による情報の持ち出しも防げますか?
A. カメラだけで防ぐことはできませんが、出入りの記録と映像が残ることで、抑止と事後の確認に役立ちます。データの持ち出しは、パソコンやネットワークの対策とあわせて考えます。

Q. 入退室管理システムも一緒に相談できますか?
A. 監視カメラと組み合わせる前提でご相談ください。記録と映像を照らし合わせる運用から考えます。

Q. 中小企業でも内部不正の対策は必要ですか?
A. 規模にかかわらず、顧客情報や取引先の情報、現金・在庫を扱う会社には必要です。人数が少ない会社ほど1人に権限が集まりやすいため、記録が残る仕組みを持っておくことが抑止になります。

Q. カメラの映像そのものが漏れないか心配です。
A. 見られる人を限定し、書き出しを記録し、録画機を鍵のかかる場所に置きます。インターネット経由で見る場合はVPNなど安全な経路を使い、初期パスワードのまま使わないようにします。

まとめ

内部不正・情報漏洩の対策では、カメラで「誰が・いつ」を残し、入退室管理の記録と時刻をそろえて照らし合わせられるようにします。映像そのものを漏らさない運用もあわせて決めましょう。法人の導入全体の進め方は法人の監視カメラ導入ガイドにまとめています。お気軽にお問い合わせください。

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