屋外用監視カメラの選び方|防水・防塵「IP規格」の正しい読み方
屋外に監視カメラを設置するなら、必ず確認したいのが「IP規格」です。雨や風、ほこりにさらされる屋外では、防水・防塵性能が不足すると、すぐに故障してしまうこともあります。この記事では、カタログに書かれた「IP66」「IP67」といった表記の意味と、屋外カメラ選びのポイントをわかりやすく解説します。
IP規格とは?
IP規格(IPコード)は、機器の防塵・防水性能を表す国際的な等級です。「IP」のあとに続く2つの数字で、ほこり(防塵)と水(防水)への強さを示します。数字が大きいほど、強い条件に耐えます(ただし防水の7・8は、6までとは試験の種類が違います)。

数字の読み方
1つ目の数字=防塵性能(0〜6)、2つ目の数字=防水性能(0〜8)です。たとえば「IP67」なら、防塵は最高ランクの6(粉じんの侵入を完全に防ぐ)、防水は7(一時的な水没に耐える)を意味します。
| 数字 | 意味(屋外カメラで目にする範囲) |
|---|---|
| 防塵 5 | 防塵形:粉じんが少し入っても、動作に支障がない |
| 防塵 6 | 耐塵形:粉じんが入らない |
| 防水 4 | あらゆる方向からの水しぶきに耐える |
| 防水 5 | あらゆる方向からの噴流水に耐える |
| 防水 6 | あらゆる方向からの強い噴流水に耐える |
| 防水 7 | 一時的な水没に耐える(水深1m・30分) |
| 防水 8 | 継続的な水没に耐える(条件はメーカーが定める) |
よくある勘違い:「IP67はIP66より上」とは限りません。水没に耐える(7)と、噴流水に耐える(6)は別の試験です。雨や散水を受ける屋外では「IP66」の表記があるかを確認します。両方を満たす機種は「IP66/IP67」と併記されています。また、高温・高圧の洗浄水を当てる食品工場の区画では、IP69Kの表記を確認します(食品工場の監視カメラ導入ガイド)。
屋外設置の目安は「IP66/IP67以上」
屋外や半屋外に設置する場合は、IP66またはIP67以上を目安に選ぶと安心です。
- IP66:強い噴流水(豪雨や水しぶき)に耐える
- IP67:一時的な水没に耐える
雨ざらしになる場所か、軒下かなど、設置環境に合わせて選びましょう。
IP規格だけでなく「IK等級」「動作温度」も確認
屋外カメラ選びでは、防水・防塵に加えて次の点もチェックしましょう。
- IK等級:いたずらや衝撃への強さ(IK10が最高ランク)
- 動作温度:寒冷地や高温環境に対応しているか(例:−40〜+55℃)
IK等級は、カメラが耐えられる衝撃の強さを表します(防犯カメラへのいたずらや、物が当たる場所で重要です)。
| 等級 | 耐える衝撃のエネルギー |
|---|---|
| IK07 | 2J(ジュール) |
| IK08 | 5J |
| IK09 | 10J |
| IK10 | 20J |
手の届く高さ、出入口、駐車場など、たたかれたり物が当たったりしやすい場所では、IK10の機種を目安にします。
これらを総合的に見て、設置環境に合ったカメラを選ぶことが大切です。
まとめ
屋外用監視カメラは、IP規格(防水・防塵)を中心に、IK等級や動作温度も合わせて確認することが、長く安定して使うためのポイントです。エムアイディ・ファーストでは、設置環境に最適な屋外カメラの選定から設置までをサポートします。「どのカメラが現場に合う?」といったご相談も、お気軽にお問い合わせください。

