システム解説

監視カメラのレコーダーが故障したら?|HDD交換と本体入れ替えの判断ガイド

監視カメラのレコーダーが故障したら?|HDD交換と本体入れ替えの判断ガイド

監視カメラのレコーダー(NVR・録画機)の不調は、内蔵HDD(ハードディスク)の消耗が原因であることが多くあります。レコーダーのHDDは24時間365日録画データを書き込み続ける消耗品で、症状を放置すると録画データごと失われるおそれがあります。この記事では、故障のサイン、「HDD交換」と「本体入れ替え」の判断の目安、そしてカメラをそのまま活かして入れ替えられるマルチベンダーNVR「DIGISTOR(デジスター)」をご紹介します。

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こんな症状はありませんか?——レコーダー故障のサイン

監視カメラレコーダーの故障サイン4つ(録画抜け・異音・フリーズ・HDDエラー)
1つでも当てはまったら、録画データが残っているうちに対処を

次のような症状は、レコーダー故障の代表的なサインです。1つでも当てはまる場合、録画が正常にできていない可能性があります。

  • 再生すると映像が飛ぶ・録画が抜けている
  • 本体からカリカリ・カチカチという異音がする
  • 動作が重い・フリーズする・勝手に再起動する
  • HDDエラーの表示が出る・ディスクを認識しない
  • 日時が大きくずれる

「まだ映っているから大丈夫」と放置すると、ある日突然録画が止まり、必要なときに映像が残っていなかった——というケースが少なくありません。症状が軽いうちの対処が肝心です。

原因の多くは「HDD」——レコーダーの心臓部は消耗品

工場の工務室からレコーダーの不調について電話で相談する担当者
「型番と症状」を伝えるだけで、対処の相談ができます

レコーダーの内蔵HDDは、24時間365日休みなく録画データを書き込み続けています。一般的なパソコンよりはるかに過酷な使われ方をするため、使用環境や稼働状況によっては数年で不調が現れることもあります。

また、本体そのものが生産終了している機種(QNAP VioStor など)では、メーカーの修理受付が終了しており「直したくても直せない」ことがあります。その場合は、本体の入れ替えを検討するタイミングです。

「HDD交換」と「本体入れ替え」、どちらを選ぶ?

HDD交換と本体入れ替えの判断の目安
判断に迷ったら、型番と症状だけお知らせください
選択肢向いているケース注意点
HDD交換で延命本体が現行品で部品供給がある/不調の原因がHDDのみ/費用を抑えて当面つなぎたい機種により交換手順や設定の再構築が異なる。本体側の消耗は残る
本体ごと入れ替え本体が生産終了・修理受付終了(VioStor 等)/不調を繰り返す/カメラの増設・4K化の予定がある初期費用はかかるが、保証とサポートを新しくできる

どちらが適切かは、機種や状態によって異なります。レコーダーの型番と症状をお知らせいただければ、弊社で確認のうえ最適な方をご案内します。

入れ替えるなら——カメラをそのまま活かせる「DIGISTOR」

本体を入れ替えるときに心配なのが「今使っているカメラがムダにならないか」という点です。マルチベンダー対応のネットワークビデオレコーダー「DIGISTOR(R.O.D)」は、メーカーの異なるカメラが混在していても1台で登録・録画できます。エムアイディ・ファーストは、DIGISTOR・VioStorを取り扱うRODのサポートステーションです。長く使ってきたカメラを活かす考え方は、「そのカメラ、まだ使えます」もあわせてご覧ください。

DIGISTOR DS-2205B UHD(2ベイ・標準5ch〜最大20ch・4K対応NVR)
カメラ5台から始められる2ベイモデル「DS-2205B UHD」

カメラが数台〜20台までの現場には、2ベイのモデルが合います。詳しい仕様は DS-2205B UHD の製品ページ をご覧ください。

DIGISTOR DS-4220B UHD(4ベイ タワー型・標準20ch〜最大49ch・4K対応NVR)
台数の多い現場には4ベイ タワー型「DS-4220B UHD」

工場・施設などカメラ台数の多い現場には、標準20ch・最大49chまで拡張できる DS-4220B UHD の製品ページ をご覧ください。

このほか、ラックマウント型や大規模向けのモデルもあります。DIGISTOR 製品一覧/VioStorをお使いの方は VioStor のご案内ページ もご覧ください。

HDDの寿命が近いときに出るサイン

ハードディスクは、ある日突然まったく動かなくなることもありますが、多くの場合はその前に何らかの兆候が出ます。次のような状態に心当たりがあれば、録画データが失われる前の対応をおすすめします。

  • 録画の一部が抜けている

    再生しようとすると、特定の時間帯だけ映像がない。書き込みに失敗している可能性があります。いざ必要になったときに「その日だけ無い」となるのは、この状態を放置した結果であることが多くあります。

  • 再生の動作が重い

    ライブ映像は問題ないのに、過去の映像を呼び出すと時間がかかる、途中で止まる。読み出しでエラーが起きて再試行している可能性があります。

  • エラー表示が出る

    「HDDエラー」「ディスクなし」「フォーマットしてください」といった表示。このとき安易にフォーマットすると、録画データが消えます。操作の前にご相談ください。

  • 普段と違う音がする

    カチカチという規則的な音、いつもより大きい回転音。機械的な不具合の可能性があります。

  • 本体が異常に熱い・ファンの音が大きい

    冷却が効かなくなると、ハードディスクの寿命が縮みます。ラック内やホコリの多い場所では特に起こりやすい状態です。

  • 勝手に再起動する

    電源部の劣化か、ディスクの読み書きエラーが原因のことがあります。

いずれの場合も、まだ映像が取り出せるうちに、必要な期間のデータを書き出しておくことをおすすめします。

HDD交換で直る場合と、直らない場合

「HDDを替えれば直る」と考えて交換したものの、症状が変わらなかった、というご相談をいただくことがあります。レコーダーの不調はハードディスクだけが原因とは限りません。

症状見立て
HDD交換で直る
可能性が高い
ライブ映像は正常に映る。エラー表示がディスク関連に限られている。起動はする。——この状態であれば、ディスクの交換で復旧することが多くあります。
本体側の
可能性がある
電源が入らない。起動の途中で止まる。ライブ映像も出ない。ネットワークにつながらない。——電源部や基板側の不具合が疑われます。ディスクを替えても直りません。
カメラ・配線側の
可能性がある
特定のカメラだけ映らない。時間帯によって映ったり映らなかったりする。——レコーダーではなく、カメラや配線、PoE給電を確認します。

症状をお知らせいただければ、どこに原因がありそうかの見当をお伝えします。切り分けの考え方は 監視カメラが映らない・映像が出ないときの切り分け手順 と 故障したときのご相談と型番の調べ方 にもまとめています。

交換用のハードディスクを選ぶときの注意

ご自身で市販のハードディスクを購入して交換される方もいらっしゃいますが、次の点にご注意ください。

確認すること内容
常時稼働が前提か監視カメラのレコーダーは24時間365日書き込み続けます。一般的なパソコン向けの製品とは想定される使い方が異なります。監視用途向けとして販売されている製品を選ぶのが基本です。
容量・台数の上限機種によって、認識できる容量の上限や搭載できる台数が決まっています。上限を超えると認識されません。
保証・保守の扱い保守契約を結んでいる場合、指定外の部品に交換すると対象外になることがあります。契約内容をご確認ください。
録画データは消えます新しいディスクに入れ替えれば、それまでの録画は残りません。必要な映像は交換の前に書き出してください。
RAIDを組んでいる場合複数台で冗長化している構成では、交換の手順を誤ると全データを失うことがあります。構成が分からない場合は、作業の前にご相談ください。

当社では、機器の手配から交換作業、動作確認、録画設定の復元までを承っています。お使いのレコーダーの型番をお知らせいただければ、適合するハードディスクと必要な台数をお調べします。

壊れる前に交換するという考え方

ハードディスクは消耗品です。壊れてから慌てて対応するより、期間を決めて計画的に交換したほうが、結果的に安く済むことが多くあります。

計画交換の利点内容
録画が止まらない故障してから手配すると、機器の入荷と作業日程の調整で数日から数週間、録画されない期間ができます。
データを失わない計画交換なら、必要な映像を事前に書き出せます。
予算を組める突発の出費ではなく、修繕計画に載せられます。
まとめて作業できる複数拠点や複数台をまとめて行えば、出張と作業の費用を抑えられます。

「そろそろ替えたほうがよいのか」の判断について稼働年数と使用環境(温度・ホコリ・振動)で変わります。設置状況をお聞かせいただければ、点検と交換の目安をご提案します。定期点検とハードディスクの計画交換を組み合わせた保守のご相談も承ります。

よくある質問

故障したレコーダーの録画データは取り出せますか?

故障の状態によります。通電を繰り返すと状態が悪化する場合があるため、必要な映像がある場合はなるべく使用を控えて、早めにご相談ください。

VioStorが故障しました。同じ機種は購入できますか?

VioStorは生産を終了しており、同一機種の新品の入手はできません。

メーカーの違うカメラが混在していても、1台のレコーダーで録画できますか?

マルチベンダー対応のDIGISTORは、多くのネットワークカメラに対応します。機種やファームウェアにより一部機能に注意点がある場合があるため、対応可否は弊社で確認のうえご案内します。

レコーダーの故障・入れ替えの相談はエムアイディ・ファーストへ

映像を証拠として使うときの備えは 監視カメラの映像を証拠として残すには で解説しています。

まとめ・関連情報

レコーダーの不調は、放置すると「録画が残っていない」という一番困る形で表面化します。HDD交換で延命するか、本体ごと入れ替えるかは機種と状態次第——まずは型番と症状をお知らせください。

関連記事:DS-4220B UHDとは?標準20台から最大49台まで増やせる4ベイNVR|DIGISTOR(R.O.D)/DS-2205B UHDとは?5台から始めて最大20台まで増やせる2ベイNVR|DIGISTOR(R.O.D)/今あるカメラを活かせる録画機の選び方|メーカー混在・旧型カメラでも使えるか確認する手順

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